立ち呑み日記・芳醇なるヒルネ [寝る]
たっぷりしたお昼ごはんのようやく終わった午後4時。
「それってお昼ごはんの時間なの?」
と、思われるでしょうが、夏の南仏やスペインなどではお昼は午後2時過ぎに始まり、飲んでしゃべってデザートまで食べてこのくらいの時間までかかるようです。
で、シエスタすなわちヒルネの時間となる。
スペインの夏となるとなにしろ暑く、日中は50度まで上がるのもめずらしくないそうで、こうなると外にいたら死んじゃいます。
そこで、一日の主餐であるお昼をゆーっくりかけて食べ、焼けつく日差しを避けてヒルネする。
夕方4時は白昼の深夜ともいえ、路上に人っ子一人いなくなるそうです。そのかわりやっと涼しくなる夜更け、なんとまあ深夜0時過ぎに、公園は子どもたちであふれるんだそう。
そうなると寝るのがうんと遅くなるものの大人は仕事だってあり、朝は普通に目覚める。すると当然のごとく睡眠が不足しますから、どうしたってヒルネに重きを置かざるを得ない。
「夜が一日に二度あると思って」
と、スペインに居を定めているフランソワーズの息子夫婦。
ただ今ワタシら一家はバカンスで、スペイン国境に近い寒村の、ふるい友人フランソワーズのところへフランソワーズの息子一家ともども居候になっているところです。
フランソワーズは遠い昔の学生時代、お昼を抜いてもヒルネだけは欠かしたことはないそう。
一日の半分来たところで、ひとつの句読点を打つ。すると、お腹をくちくするよりも午後からの力がわいたものだそうです。陽のあるうちに横になるとはかくも元気の源になることか。
ホラ小学校の臨海学校で、ヒルネの時間、なかったですか?
食べ盛りのこと、お昼にどんぶりご飯のおかわりなどして、お腹がくちくなる。午後からは待ちに待った水泳ですから、当時らしく日本旅館の座敷に出ている座卓を片づけ、スクール水着にまず着替える。前日から干してあったものの絞りがいまひとつ足りないせいで、どことなく湿った水着です。
で、着替えたところで午睡の時間となるわけです。
児童の人数と畳の数の都合上、横にずらっと頭を並べるのではなく、頭、足、頭、足、と、交互になって寝たものでした。
「ヒルネの習慣なんてないから眠れなーい」
と、気持ちが高ぶっているのはしょっぱなの数分だけ。いざ横になってみればガクンとまぶたが重くなり、「起床!」の合図まで、いつのまにかぐっすりです。
ヒルネって、目覚める時がだるいんですよねえ・・
臨海学校ではしかし、これからたのしいたのしい水泳ですから、畳にこぼしたヨダレ拭きつつわりにさっさと起きられました。
が、時はたち、木陰で食前酒たーっぷり、次いでご馳走をワインで胃におくりこみ、デザートも口いやしくたいらげ、しかるのちのヒルネともなるとこれはもう、いくら眠っても眠り足りない。
が、起きねばならない。
なぜというに、夏の暮れない夕方、またしても食前酒とあたたかい夕食が、待ってますからね。
週に一度のマルシェは地元民とバカンス客で大盛況でした。
前菜は、キュウリのサラダ
主菜は、トマトに詰めた牛挽き肉とご飯のオーブン焼き、ブロッコリー塩茹で
「それってお昼ごはんの時間なの?」
と、思われるでしょうが、夏の南仏やスペインなどではお昼は午後2時過ぎに始まり、飲んでしゃべってデザートまで食べてこのくらいの時間までかかるようです。
で、シエスタすなわちヒルネの時間となる。
スペインの夏となるとなにしろ暑く、日中は50度まで上がるのもめずらしくないそうで、こうなると外にいたら死んじゃいます。
そこで、一日の主餐であるお昼をゆーっくりかけて食べ、焼けつく日差しを避けてヒルネする。
夕方4時は白昼の深夜ともいえ、路上に人っ子一人いなくなるそうです。そのかわりやっと涼しくなる夜更け、なんとまあ深夜0時過ぎに、公園は子どもたちであふれるんだそう。
そうなると寝るのがうんと遅くなるものの大人は仕事だってあり、朝は普通に目覚める。すると当然のごとく睡眠が不足しますから、どうしたってヒルネに重きを置かざるを得ない。
「夜が一日に二度あると思って」
と、スペインに居を定めているフランソワーズの息子夫婦。
ただ今ワタシら一家はバカンスで、スペイン国境に近い寒村の、ふるい友人フランソワーズのところへフランソワーズの息子一家ともども居候になっているところです。
フランソワーズは遠い昔の学生時代、お昼を抜いてもヒルネだけは欠かしたことはないそう。
一日の半分来たところで、ひとつの句読点を打つ。すると、お腹をくちくするよりも午後からの力がわいたものだそうです。陽のあるうちに横になるとはかくも元気の源になることか。
ホラ小学校の臨海学校で、ヒルネの時間、なかったですか?
食べ盛りのこと、お昼にどんぶりご飯のおかわりなどして、お腹がくちくなる。午後からは待ちに待った水泳ですから、当時らしく日本旅館の座敷に出ている座卓を片づけ、スクール水着にまず着替える。前日から干してあったものの絞りがいまひとつ足りないせいで、どことなく湿った水着です。
で、着替えたところで午睡の時間となるわけです。
児童の人数と畳の数の都合上、横にずらっと頭を並べるのではなく、頭、足、頭、足、と、交互になって寝たものでした。
「ヒルネの習慣なんてないから眠れなーい」
と、気持ちが高ぶっているのはしょっぱなの数分だけ。いざ横になってみればガクンとまぶたが重くなり、「起床!」の合図まで、いつのまにかぐっすりです。
ヒルネって、目覚める時がだるいんですよねえ・・
臨海学校ではしかし、これからたのしいたのしい水泳ですから、畳にこぼしたヨダレ拭きつつわりにさっさと起きられました。
が、時はたち、木陰で食前酒たーっぷり、次いでご馳走をワインで胃におくりこみ、デザートも口いやしくたいらげ、しかるのちのヒルネともなるとこれはもう、いくら眠っても眠り足りない。
が、起きねばならない。
なぜというに、夏の暮れない夕方、またしても食前酒とあたたかい夕食が、待ってますからね。
週に一度のマルシェは地元民とバカンス客で大盛況でした。
前菜は、キュウリのサラダ
主菜は、トマトに詰めた牛挽き肉とご飯のオーブン焼き、ブロッコリー塩茹で
2013-08-23 03:48
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コメント(4)
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飲んで食って寝て、そしてまた飲んで食って・・・
もう、天国ですね。(笑)
by とんちゃん (2013-08-25 05:59)
そのとおりでございます・・
by ぐちぐち (2013-08-25 07:01)
真っ青な空、異国の雰囲気大です。
1日の半分で句読点を打つ――いい表現ですね。
タイトルのヒルネを「モルヒネ」と読んでしまい、
イリーガルな記事なのかと思っちゃいました(笑)
by 式守錦太夫 (2013-08-25 19:25)
モルヒネを打ったごとく(かどうかは知りませんが)、ヒルネは甘美ですねえ・・
by ぐちぐち (2013-08-26 02:18)