立ち呑み日記・シリアル [朝ごはん]

「バカンスが近いからシリアル買って」
と、買い物にくっついてきたワルガキ二匹。

シリアル、というのは、牛乳をかけて食べるコーンフレークスのたぐいです。子どもが好きなのは、なんといってもチョココーティングしたタイプで、あれば際限なく食べます。

朝ごはんはこれと決めている家庭も多いみたいです。

が、日本人のオカーサン(ワタシです)は、毎日毎日毎日毎日朝ごはんにシリアルというのが、なんだかどうもしっくり来ないんですよねえ・・

なぜというに、主食というよりはお菓子のたぐいに思える。じっさい、チョコたっぷりでうんと甘いんですヨ。

朝ごはんにマクビティのチョコクッキーほぼひと箱、なんていうのはまあ確かに、おとしごろの時代には平気でやりましたが、だからといって子どもに助長していいわけありません。

「だからうちは純粋コーンフレークスしか買わないのよ」
という知り合いオカーサンもいますが、この方はカナダ出身。

そもそもコーンフレークスは、19世紀末、アメリカの医学者で菜食主義者ケロッグ博士の発明によるもので、英米カナダの朝食を革命的に変え、今日に至っているもよう。カナダ人のオカーサンは、コーンフレークスのたぐいを食べ慣れているんですね。

そこへいくとこっちの日本人のオカーサンは歴史が浅かった。

とはいえ、日本にケロッグ社が参入したのは1962年、国産コーンフレークスが生産されるのはその翌年といいますから、シリアルとワタシらはまるっきりの同世代です。

草創期のテレビCMだって記憶に残ってます。

健康優良児テナ感じの男の子が深皿に山盛りにしたコーンフレークスにびゃーっと白い牛乳をかけるのが、いかにもおいしそうだったなあ・・

にもかかわらず、英米カナダ、もしくは今日のフランスの子どものように、朝ごはんすなわち牛乳がけシリアル、とは、ワタシの実家では定着しませんでした。みなさんのお宅ではいかがでしたか?

たまさかに英国に行って朝食で食べるシリアルって、とおってもおいしいんですヨ。

これからは毎朝食べようっと、と、旅行から帰った直後は心から思い、スーパーで赤いロゴも鮮やかなケロッグの箱に手が伸びるんですが、この箱がなかなかなくならない。

「だからチョコ付きのでないと」
と、ワルガキは主張するわけですが、毎日毎日毎日365日朝ごはんはこれ、というのが、やっぱり、どうッしても、ひっかかるんですよねえ・・

そこで折り合いをつけ、毎日でなく時々、たとえば学期休みなんかに容認しましょう、と、いうことになったんです。

おりしも、来週末からまたしても学期休み。フランスの学校は学期休みが多くて、ほぼ二か月に一回の割合です。

「今週はまだ休みじゃありませんよ」
と、お財布のひもをしめかけましたが、まあ、いいことにしましょうか。

値段をじーと見比べ、一番安くて量が多そうな、スーパーのブランドのライスチョコクリスピーをカゴにとりました。


PIC_0895.JPG
通りがかりにパチリ。ヴィクトワール広場、「KENZO」の本拠地がここにあります。

前菜は、カボチャのポタージュ
主菜は、鯖の塩焼き、インゲン塩茹で、マカロニソテー


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