立ち呑み日記・泡と仰天 [食前酒]

先日ワルガキ二匹連れて遊びに行ったロンドンで、パブには入れないというので、ホテルに缶ビールを持ち帰ったんですね。

どうしてパブに入れないかというと、子どもは、午後5時以降、お酒のある場所に足を踏み入れることまかりならぬ、という法律があるのだそうです。

なんとまあとおどろきましたが、ホテルで缶ビールをプシッとやったら、もっと仰天することが待ってました。

プラスチックの使い捨てコップにとっくりとっくり注ぐと、じゅわわわわとクリームムースのようなぶ厚い泡が立ち、おさまるのを待って、デワデワイタダキマース・・

・・と、飲んでいる間は気がつかなかったんですが、一本あけようかというときに、ぎょっとしたの、なんの。

缶の中に、何か入ってる。コロンとした、大きめのビー球みたいなものです。すわ異物混入? と、青くなりかけました。

実はこれ、注いだときに泡がとっぷりたつよう、わざと入れてある窒素ガス玉、なんだそうです。

ヘエエと目を見張り、そしてなるほどイギリスには「バタービール」が生まれる土壌があるのだなあ、と、しみじみ感心しちゃいましたヨ。

「バタービール」は『ハリー・ポッター』に出てくる架空の飲み物ですが、ロンドン郊外の室内型テーマパーク「メイキング・オブ・ハリー・ポッター」で、実際に飲むことができます。

原作の描写そのままに、繊細な泡がとっぷりたった、バタークリーム味のサイダー。ビールで培われた泡の技術が生きているわけです。

イギリスのお隣りアイルランドが発祥のギネスビールなどは、まさに泡のビールですよネ。

コップに注ぐと泡だけなのが、気長に待つうちに、少-しずつ、少ーしずつ、下から黒い部分が現れてくる。ダブリンに嫁した友人によると、分厚く覆うこの泡は、「クリームそのもの」

しかも気候のせいか、アイルランドで飲む、というより「食べる」ギネスの泡は、他の国で同じように注いだものとは、クリームの味がハッキリ違うそうです。

同じ英語圏でも、アメリカはビールの泡を、まるっきり好まないのだそうですってネ。日本以上にキンキンに冷したところを、泡がたたないよう、たたないよう、コップに注ぐ(そうです)。

ある時ニューヨークから友人がパリに遊びに来て食前酒にビールを出したら、いきなりラッパ飲みをはじめたのでたまげたことがありました。

アメリカでビールは、ラッパのみこそ正調の飲み方(ホントです)。コップに注ぐと泡がたってのみにくいし、第一ビールをのんでいる「感じ」がまるっきりしない、と、言います。

そのアメリカが発祥で、泡のたつ飲み物と言えば、コーラが、ありますが・・

ペットボトルのコーラ、それもダイエットコーラにメントスの粒を落とすとたいへんな泡、どころではすまず、大噴射するそう。

「メントス・ガイザー(間欠泉)」としてこのことは若者を中心に世界的に知られ、実験の映像をユーチューブに載せている人がたくさんいる、というのにもまた、仰天しましたです。


PIC_0496.JPG
街がクリスマス仕様になってきました。一年、はやいですねえ・・

前菜は、トマトとグリンピースとさいの目エマンタールチーズのマヨヨーグルト和えサラダ
主菜は、仔羊の腿肉ソテー、レンズ豆の煮込み、モロッコいんげん塩茹で

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