立ち呑み日記・ポドローグ [ワルガキ]

「ポドローグ」に、12歳のムスコを連れて行きました。

何それ?
と、思われた方が大半ではないでしょうか。

ポドローグというのは、足のケアをする療法士です。

以前、ポドローグ養成専門学校の前を通ったことがあり、その名前だけは見知ってはいましたが、ワタシもまたその真相をまるで知りませんでした。

足のケアといったら、足湯で温めて足つぼマッサージなんかしてくれるのかなあ、と、うっすら想像していたんですが・・

まるで違いました。

足のまめのケアなどもやってくれるようですが、足のどこに力が入りすぎているか観察し、矯正用の靴の中敷きを個々に製作するのがポドローグの真骨頂。

フランスは国家資格で、一部健康保険でまかなえます。

日本では、一般社団法人日本フットウエア技術協会というところがスポーツシューフィッターのひとつとして資格を出しているもよう。

適切な訳語がなかったとみえ、フランス語そのまま「ポドローグ」です。

うちのムスコは、たっちが出来るようになってこのかた内股気味で、靴底の内側ばかり極端に斜めに減るんですね。歩く姿も、遠目からでもうちのムスコとわかるドッテコドッテコした足取り。

そのことを、かかりつけのお医者さんに健康診断の折にふと思い出して言ってみたら、
「ポドローグへ行ってごらんなさい」
と、診断書を書いてくれました。

さて、初めて行ったポドローグですが、先生はまずムスコにパンツ一丁になるよう命じました。その脚をじーと見つめた後、今度は歯医者さんにあるような長椅子に座らせ、腿の付け根とすねを見ます。

この寝椅子はまめや外反母趾などをよーく見極めるためにグンとせり上がり、足のうらが先生の鼻先まで来るようになっています。

「成長に異常はありません」

それから、鏡張りの体重計みたいなのにのるよう言われました。これ、体重計でなく、足のどこに負担が余計にかかっているか見る専門器具だそうです。

そして先生は骸骨見本の足首から下だけを手に取ってこちらへ向き、診断が下されました。

足って、知りませんでしたけど指の骨が存外長く、甲のほうとつなげる小さくて四角くばった骨がいくつか並んでるものなんですネ。

ムスコの場合、土踏まずのすぐ上にある四角い骨に必要以上に力がかかり、要は偏平足になりかけている。

これを、本人の足に合わせて中敷きを作って矯正するわけです。形状記憶マットのようなものに足をのせ足型をとると、ここからの手際は熟練の靴屋さんみたいでした。

あれよという間にムスコのオーダーメードの中敷きが出来上がりました。

で、これを底に入れたいつもの運動靴で
「ちょっと歩いてみてごらん」

あらまあ・・
と、オカーサン(ワタシです)はほれぼれしちゃいました。ドッテコドッテコでなく、スッスッと、いきなり「さっそう」という感じになってる。

シメて140ユーロ(約18000円)、ここから健康保険で何割か戻って来ます。

外反母趾なども個々の中敷きで和らぐそうで、ワタシは幸いにも外反母趾ではないんですが、
(自分だけの中敷き、欲しいなあ)
と、指咥えずにいられませんでしたヨ。


P1000331.JPG
マルシェの魚屋の長ーい行列に並びながらパチリ。めずらしいものを食べたいとは思いましたが、本日はごくフツーに、たらのそぎ身を買いました。

前菜は、ニンジン千切りサラダ
主菜は、鶉(うずら)のブドウとコニャック蒸し、蒸しじゃがいも、いんげん塩茹で

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。