立ち呑み日記・カルメ焼き2 [おやつ]

調理用温度計、やっぱり買っちゃいました(昨日の立ち呑み日記をご高覧くださいませ)。

カルメ焼きをつくってみようと思い立ったんですが、熱した砂糖水の温度を
「125度、温度計できちんと測る」
と、どのレシピもこうなんです。

デパートの売り場で手に取ってじーとしばらく考え込みました。ホンットに買っちゃっていいのか。使うのはこの一回きりかもしれなのに、ホンットのホンットにいいのか。

値段は12ユーロ(約1500円)ですから、まあそんなにはお財布は痛みませんけど、台所の引き出しの肥やしをみすみす増やすだけですからね。

よし、これからはフライ油もスープも、それから熱燗なんかも温度を測ることにしよう、と、心に誓い、レジへ向かいました。

温度計は金串に小さなデジタル画面がついた形で、50度から300度まで測れるもよう。

「鍋底など熱した本体には先端をつけないでください」
と、あります。

帰り際、スーパーに寄ってグラニュー糖も買いました。前回はうちに常備の、フランス語で言うところのカソナードという黒砂糖粉末でやったんです。

ふくらまなかったのはひょっとして砂糖のせいもあったかなあ・・と、思ったわけです。グラニュー糖は結晶化しやすく、ふくらみやすいのだそうです。

デワデワ、温度計のボタン電池の下のセロハンをはずし、台所へ。

重曹液は卵白と重曹と砂糖を混ぜもったりさせます。ここまではこないだもちゃんとできました。前回と同じくグラニュー糖大さじ2、水大さじ1をミニミニフライパンにとり、火(電熱器)にのせます。

ふつふつしてきたところで、いよいよお初の温度計を挿入。

先端を鍋底につけない、というのが実にむずかしかったです。

なにしろたった大さじ1の水でほとびたくらいの量、先端をギリギリのところで浮かせて手を固定させているのは、熱くなって来る中で至難の業。

ふつふつする砂糖液の様子を温度からかんがみて見極めようとがんばりましたが、これまたむずかしいんですね。

気泡を観察していると温度が知らぬ間に上がっているし、ぐんぐん上がっていく数字を追っていると、気泡がどうなってるんだかわからない。

中くらいの気泡がふつふつ、ふつふつして下から小さい気泡がプクプク生まれてくる、テナ感じが125度のようです。

温度計のタイマーがピーピーいったところで火からおろし、ひと呼吸。そこから重曹液をチョンとつけたすりこぎで一気呵成(かせい)なんですが、一回目はあえなく撃沈。

フライパンの大きさに対して砂糖液が少なすぎるのでは、と、思い至り、次はいきなり三倍でやってみました。すると、とうとうふくらんで表面が割れました! しかも、真っ白で美しい。

ただ、フライパンからはずすのにしっぱいしまして、表面以外はモロモロに崩壊。

「おいしーい」
と、家族から言ってもらえるかナとおやつに出したところ、ひと口かじって
「甘いだけだね」
の一言のみで見向きもされなくなる運命でした(涙)。

製作者(ワタシです)としても、味に関しては家族に同意せざるを得ず、もっとちゃんとカラメル味だったらいいのにと思いましたです。


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奥の、白いボールペンみたいなのが金串の「さや」だと思うんですが、先っちょだけであとはどう押し込んでも入らないんです。何か、ミスがあるもよう。

前菜は、野菜ポタージュ(87度)
主菜は、七面鳥ささ身ムニエル(80度)、ベシャメルソースをかけたマカロニ(67度)、いんげん塩茹で(42度)

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