立ち呑み日記・カルメ焼き [おやつ]
カルメ焼きにちょうどいいワ、
と、スーパーの台所用品売り場で、投げ売りのミニミニフライパンと「目が合って」、そう思っちゃったんですね。
ママレンジにのせられそうなおままごともどきです。
さくさくほろっとほどける、あの甘―い味が口の中によみがえり、どれひとつカルメ焼きつくってみようじゃないのとカゴにとりました。
子どものころ、オトーサンとつくったことあるんですヨ。ワタシら世代の親といったらカルメ焼きの先駆者みたいなもンですからね。
戦前の、『子供の科学』だかの子ども雑誌に作り方が出ていて、首っ引きでおやつを手作りしたハナシは耳にタコができるくらい聞いています。
七輪・おたま・すりこぎが道具の三種の神器と聞き及びましたが、ワタシが小学生のころ家にもはや七輪はなく、ガス台で挑戦しました。
オトーサンは昔取った杵柄で、すりこぎの先に重曹液をチョンとつけて一気呵成(かせい)とかきまわし、見る見るふくらんでいきます。
(こんなおいしいお菓子が家でも作れるんだ)
と、おやつといったら「チョコベー」や「サッポロポテト・バーベQあじ」にかぶりついているワタシら高度成長期の子どもも瞠目したものです。
配合は忘却の彼方でしたが、検索したらたちどころにわかりました。
重曹を少量の卵白でもったりさせた発泡液を横に用意し、おたまに大さじ2の砂糖と水大さじ1をまぜて125度まで熱したところで火からおろし、ひと呼吸おいたのち、すりこぎ(ないしは割り箸)の先端に発泡液をチョンとつけてひたすらグルグルして、頃合いを見て手をどけるとぐんぐん膨れてくる。
どうです、そう難しくもなさそうではないですか。
砂糖を加熱して粘りが出たところで重曹の二酸化炭素が充満して風船ガムみたいにふくらんだところで卵白のたんぱく質が固める、ということのようです。
うちの台所は電熱器なので丸底のおたまでは加熱できず、ミニミニフライパンでいくわけです。
砂糖液の125度は、
「必ず計測して」
と、どの作り方にもあったんですけど、料理用温度計を台所に常備しているうちって、あるものなんでしょうか。
以前テレビで、名パティシエが砂糖水を火にかけて温度によってガムシロップやらメレンゲやら飴やらをどんどん作っていくのを見たことあるんですが、名人は温度計など使わず、泡の大きさだけで判断してましたゾ。
ワタシも名パティシエを気取って、大きな泡がくずれて小さいな泡になるころが「そのとき」じゃないかとなんとなく見当をつけました。
結果から先に言いますと、何度もやりましたが成功には至りませんでした。
やはり温度計測は必須だった。
ふくらまないでフライパンでコチコチに固まっていく砂糖をはがすのはなまなかでなかったです。
温度計を買って改めて挑戦、とも思うんですが、考えてみたらパン屋に行けばカルメ焼きに似たメレンゲが安価で売っていた。
「甘すぎー」と、うちの家族はこれを敬遠するんですね。
温度計をわざわざ買って成功を見ても、カルメ焼きもまた甘すぎと敬遠されるかも、と、弱気になりまして、本日はミニミニフライパンで胡麻を炒っただけで終わりました。
在パリ回教寺院の前を通りがかったのでパチリ。ここにはイスラム教でなくても入れるアラブ風蒸し風呂と、すごおくおいしい北アフリカ(のアラブ)レストラン兼素敵なティーサロンがあります。ここのレストラン兼サロン・ド・テは味も雰囲気も素晴らしいんですが、あんなにもおいしいのにオサケがないのがワタシなど苦渋の一言。
前菜は、カボチャのポタージュ
主菜は、シュークルート(仔牛と豚のフランクフルト二種、キャベツの酢漬け、蒸しじゃがいも)、いんげん塩茹で、ミニマカロニのニンニクとクリームあえ
と、スーパーの台所用品売り場で、投げ売りのミニミニフライパンと「目が合って」、そう思っちゃったんですね。
ママレンジにのせられそうなおままごともどきです。
さくさくほろっとほどける、あの甘―い味が口の中によみがえり、どれひとつカルメ焼きつくってみようじゃないのとカゴにとりました。
子どものころ、オトーサンとつくったことあるんですヨ。ワタシら世代の親といったらカルメ焼きの先駆者みたいなもンですからね。
戦前の、『子供の科学』だかの子ども雑誌に作り方が出ていて、首っ引きでおやつを手作りしたハナシは耳にタコができるくらい聞いています。
七輪・おたま・すりこぎが道具の三種の神器と聞き及びましたが、ワタシが小学生のころ家にもはや七輪はなく、ガス台で挑戦しました。
オトーサンは昔取った杵柄で、すりこぎの先に重曹液をチョンとつけて一気呵成(かせい)とかきまわし、見る見るふくらんでいきます。
(こんなおいしいお菓子が家でも作れるんだ)
と、おやつといったら「チョコベー」や「サッポロポテト・バーベQあじ」にかぶりついているワタシら高度成長期の子どもも瞠目したものです。
配合は忘却の彼方でしたが、検索したらたちどころにわかりました。
重曹を少量の卵白でもったりさせた発泡液を横に用意し、おたまに大さじ2の砂糖と水大さじ1をまぜて125度まで熱したところで火からおろし、ひと呼吸おいたのち、すりこぎ(ないしは割り箸)の先端に発泡液をチョンとつけてひたすらグルグルして、頃合いを見て手をどけるとぐんぐん膨れてくる。
どうです、そう難しくもなさそうではないですか。
砂糖を加熱して粘りが出たところで重曹の二酸化炭素が充満して風船ガムみたいにふくらんだところで卵白のたんぱく質が固める、ということのようです。
うちの台所は電熱器なので丸底のおたまでは加熱できず、ミニミニフライパンでいくわけです。
砂糖液の125度は、
「必ず計測して」
と、どの作り方にもあったんですけど、料理用温度計を台所に常備しているうちって、あるものなんでしょうか。
以前テレビで、名パティシエが砂糖水を火にかけて温度によってガムシロップやらメレンゲやら飴やらをどんどん作っていくのを見たことあるんですが、名人は温度計など使わず、泡の大きさだけで判断してましたゾ。
ワタシも名パティシエを気取って、大きな泡がくずれて小さいな泡になるころが「そのとき」じゃないかとなんとなく見当をつけました。
結果から先に言いますと、何度もやりましたが成功には至りませんでした。
やはり温度計測は必須だった。
ふくらまないでフライパンでコチコチに固まっていく砂糖をはがすのはなまなかでなかったです。
温度計を買って改めて挑戦、とも思うんですが、考えてみたらパン屋に行けばカルメ焼きに似たメレンゲが安価で売っていた。
「甘すぎー」と、うちの家族はこれを敬遠するんですね。
温度計をわざわざ買って成功を見ても、カルメ焼きもまた甘すぎと敬遠されるかも、と、弱気になりまして、本日はミニミニフライパンで胡麻を炒っただけで終わりました。
在パリ回教寺院の前を通りがかったのでパチリ。ここにはイスラム教でなくても入れるアラブ風蒸し風呂と、すごおくおいしい北アフリカ(のアラブ)レストラン兼素敵なティーサロンがあります。ここのレストラン兼サロン・ド・テは味も雰囲気も素晴らしいんですが、あんなにもおいしいのにオサケがないのがワタシなど苦渋の一言。
前菜は、カボチャのポタージュ
主菜は、シュークルート(仔牛と豚のフランクフルト二種、キャベツの酢漬け、蒸しじゃがいも)、いんげん塩茹で、ミニマカロニのニンニクとクリームあえ