立ち呑み日記・マカオに着く [追究]

ここのところ12歳のムスコは夜パジャマに着替えながら「しりとり」するのが日課なんですが・・。「き」がまわってきた時の、待ってましたとばかりの欣喜雀々、自信満々、いかばかりか。

「きんたま」

男子、といいますか正確を期しますとバカ男子、わが身にそなわっているこの器官の通称を発声する時のぐひひひ・・という得意満面といったらないです。

これで日本語の語彙が多少なりとも蓄積されるというのなら、マ、お品に関しては目をつむることにします。

ムスコはつい先ごろまで、実に不思議なことにこの日本語の存在をまるっきり知らなかったんですヨ。日本の小学校への体験入学は何度もしているし、それぞれの家へ遊びに誘い合う悪友(当然男子)だって何人もいるっていうのに、なぜ知らなかったんだか。

「チンコ」のほうは、6歳の体験入学の初日にさっさとおぼえて来ました。

「オチンチンは後ろ側までちゃんと洗いなさい」
とは、お風呂のときなんかに言うものの、「チンコ」なる語彙は家庭内にありませんでしたからね。

チンコのほうがオチンチンと言うより世慣れた感じがするンじゃないでしょうか。語彙は、いいも悪いも同世代の仲間から刺激を受けて増えて行くものです。

さて、きんたま。

「オカーサン、それどういう意味?」
と、ある日ムスコに聞かれ、知らなかったってことにたまげました。ユーチューバーによる「世界のスラング」テナ番組で聞きかじったもよう。

フランス語のほうはもちろん知ってますから「クイユ」とこうひと言で説明がつきましたが、日本語の「金」「玉」というのに、ムスコはいたく感激。

「中に本当に玉があるんだよオカーサン、それが金だというんだからいいな」
と、水(ウォーター)に触れて万物に名称があることを知ったヘレン・ケラーもかくやというありさまです。

それにしても昔のひとはなぜ「金」を持ち出したんでしょうネ。だって「玉(ギョク)」なら宝石の翡翠(ひすい)です。

翡翠玉、でもよかったんじゃないでしょうか・・

・・と思って調べてみたら、
生きているという意味の、生玉(キノタマ)、
大切なものという意味の、緊玉(キビシタマ)、
から、来ているものだそうです。

対するフランス語の「クイユ」couille’、古代ギリシャ語やラテン語で鞘(さや)とか隠すとか保護するというのが
語源だそうで、中身より外側を言ってます。

クイユ・モル(ふにゃきん)といったらけっこう耳にするフランス語の俗語で、「意気地なし野郎」。

「でもクイユはやわらかくて当たり前でしょ」
と、ちびすけどもがおそれ多くも校長先生に質問に行くおもしろいシーンがフランス映画の往年の名作「わんぱく戦争」にありました・・

・・とこう書いているうちに思い出しましたが、「きんたまの七不思議」なる春歌を大学生になりたての弟がコンパでおぼえて来て歌ってみせてくれたことがありました。

♪きんたまー、きんたまー、きんたまー・・
と、ガナリたてるのがなぜそんなに楽しいのかあっけにとられながらも、
(浪人生活が終わったのだなあ)
と、姉(ワタシです)は少々しみじみしましたです。


P1000604.JPG
はっ、写真撮り忘れたと大急ぎで先ほどスーパーで買ってきた化粧落としと歯磨き粉をパチリの手抜きの一枚。

前菜は、鶏ガラで出汁をとった長ネギスープ
主菜は、鶏ロースト、じゃがいもロースト(以上昨日の残り)、いんげん塩茹で、グリーンサラダ


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