立ち呑み日記・ニンニクつぶし [困った!]
みなさんチの台所に、ニンニクつぶし器、あります?
うちはあります。二代目です。この二代目がしかし、すこぶるよろしくない。
二代目になってかれこれ十年以上にもなるんですが、使うたびに毎ッ度、(もうイヤッ)となるんですよねえ・・。ふゥんッ、と、全身全霊の力をこめなきゃならない。それはもう頭の血管がきれるかというほど。
初代は、万事よろしかったんです。
屋外マルシェの、台所用品専門屋台あたりで適当に買ったもので、アルミの簡素な格安普及品。ずっしり持ち重みする高級品と対極のペナペナですが、ニンニク入れてぎゅっとにぎれば瞬時につぶれました。
穴には詰まりましたけどネ。でも指でチャッチャカチャーとこそげばすむことです。
そうやって常用していましたが、別れは突然やって来ました。ワタシの濫用、自業自得です。固い、銀杏みたいなヘーゼルナッツをいい気になって割ったんですね。
アルミのペナペナだとは百も承知なものの、ふたつ、みっつ割ったらあんばいよかったので、よっつ、いつつといった。
「これはにんにく専用で木の実割り器ではないでしょ?」
と、傍のオットに注意されたものの、
「なんのこれしき」
と、ガサツを通していたら、あらら。
むっつ、ななつめで、ペナペナの底が抜けちゃった。
予想出来ていた結末です。仕方ない、いい機会だから上等のに買い直そう、と、地下鉄でデパートに赴きました。
友人の食卓で、実に素敵なのを見たんです。
その日は、主菜のつけ合わせにスパゲッティーが出たんですが、パスタは塩茹でのまままで味つけはなし。おろしチーズのボウル、塩胡椒、それに小皿のニンニクとニンニクつぶし器がまわり、各自お皿で好きに味つけする趣向でした。
フランス人ってパスタのこの食べ方、けっこう好むんですヨ、こういうところにもやはり個人主義がにじみ出るンんでしょうかネ。
このときのニンニクつぶし器には瞠目でした。
ニンニクは潰(つぶ)れるのではなく穴からトコロテンよろしく細長く出て来る。飛び散ることも、指でこそげる必要もなく、卓上使いにうってつけ。イタリア製とのことでした。
ワタシは、これと同じものが欲しかったんです。ところが、デパートをはしごしたっていうのに、ついに見つかりませんでした。
仕方なく、持ち重みだけは似通っていた別のを手に取りました。逆Tの字の押す部分が可動で、よりうまくつぶれるに違いないとふんだんですね。しかるべき値段もしました。
が、この可動式があだとなり、むしろ力がうまくこめられない。
もうイヤーッ、と、毎度絶叫しながら(心の中で)ニンニクつぶさないとならない人生って、どうよ。
「ならなんで買い直さないの?」
と、みなさま不思議にお思いでありましょう。
当人のワタシとて同じです。が、いまだ実現ならず。
なぜというに、ニンニクをつぶすのは料理中のほんの一瞬、つぶし終わるとニンニクつぶし器のことなどすっかり忘れちゃう。
こういう道具はちゃんと壊れてくれないと買い直すのはむずかしいです。
買い物の途中、小公園でちょっとひと息。
前菜は、りんごとはちみつ、トマトサラダ
主菜は、鶏ロースト、じゃがいもロースト、いんげん塩茹で、グリーンサラダ
今宵はユダヤ教の新年、リンゴとはちみつで、とろーりとけてる甘(うま)き一年になるよう祝います。ユダヤ暦5777年だそうです。
うちはあります。二代目です。この二代目がしかし、すこぶるよろしくない。
二代目になってかれこれ十年以上にもなるんですが、使うたびに毎ッ度、(もうイヤッ)となるんですよねえ・・。ふゥんッ、と、全身全霊の力をこめなきゃならない。それはもう頭の血管がきれるかというほど。
初代は、万事よろしかったんです。
屋外マルシェの、台所用品専門屋台あたりで適当に買ったもので、アルミの簡素な格安普及品。ずっしり持ち重みする高級品と対極のペナペナですが、ニンニク入れてぎゅっとにぎれば瞬時につぶれました。
穴には詰まりましたけどネ。でも指でチャッチャカチャーとこそげばすむことです。
そうやって常用していましたが、別れは突然やって来ました。ワタシの濫用、自業自得です。固い、銀杏みたいなヘーゼルナッツをいい気になって割ったんですね。
アルミのペナペナだとは百も承知なものの、ふたつ、みっつ割ったらあんばいよかったので、よっつ、いつつといった。
「これはにんにく専用で木の実割り器ではないでしょ?」
と、傍のオットに注意されたものの、
「なんのこれしき」
と、ガサツを通していたら、あらら。
むっつ、ななつめで、ペナペナの底が抜けちゃった。
予想出来ていた結末です。仕方ない、いい機会だから上等のに買い直そう、と、地下鉄でデパートに赴きました。
友人の食卓で、実に素敵なのを見たんです。
その日は、主菜のつけ合わせにスパゲッティーが出たんですが、パスタは塩茹でのまままで味つけはなし。おろしチーズのボウル、塩胡椒、それに小皿のニンニクとニンニクつぶし器がまわり、各自お皿で好きに味つけする趣向でした。
フランス人ってパスタのこの食べ方、けっこう好むんですヨ、こういうところにもやはり個人主義がにじみ出るンんでしょうかネ。
このときのニンニクつぶし器には瞠目でした。
ニンニクは潰(つぶ)れるのではなく穴からトコロテンよろしく細長く出て来る。飛び散ることも、指でこそげる必要もなく、卓上使いにうってつけ。イタリア製とのことでした。
ワタシは、これと同じものが欲しかったんです。ところが、デパートをはしごしたっていうのに、ついに見つかりませんでした。
仕方なく、持ち重みだけは似通っていた別のを手に取りました。逆Tの字の押す部分が可動で、よりうまくつぶれるに違いないとふんだんですね。しかるべき値段もしました。
が、この可動式があだとなり、むしろ力がうまくこめられない。
もうイヤーッ、と、毎度絶叫しながら(心の中で)ニンニクつぶさないとならない人生って、どうよ。
「ならなんで買い直さないの?」
と、みなさま不思議にお思いでありましょう。
当人のワタシとて同じです。が、いまだ実現ならず。
なぜというに、ニンニクをつぶすのは料理中のほんの一瞬、つぶし終わるとニンニクつぶし器のことなどすっかり忘れちゃう。
こういう道具はちゃんと壊れてくれないと買い直すのはむずかしいです。
買い物の途中、小公園でちょっとひと息。
前菜は、りんごとはちみつ、トマトサラダ
主菜は、鶏ロースト、じゃがいもロースト、いんげん塩茹で、グリーンサラダ
今宵はユダヤ教の新年、リンゴとはちみつで、とろーりとけてる甘(うま)き一年になるよう祝います。ユダヤ暦5777年だそうです。
2016-10-03 02:19
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コメント(2)
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じつにリアルな記事。
2代目を買ったのは10年以上前というのに、よく覚えていますね。
よくよく、忌々しいんでしょうね。
なかなか買い換えないっていうのわかります。
我が家では、歯が摩耗してしまったおろし器(プラスチック製)をいつまでも使っていて、毎回、その能力の低さにイライラしていたんですが、買い物の時には、つい忘れてしまうんです。
でも先日、ついにおろし器を買い換えにいって、イライラが解消されました。
安いものだから良かったです。
by とんちゃん (2016-10-20 12:45)
ほんとうにいまいましかったです。が、なななんとつい先日、欲しかったのに出会ったんですヨ! とんちゃんさんチに同じく、イライラが解消されました。
by ぐちぐち (2016-10-21 08:39)