立ち呑み日記・白髪そうめん [ランチ]

お昼に、アジア食材店で買ったそうめんをゆでながら、つらつら考えた。

このそうめんは、「白髪素麺」、Japanese style Somenと明記してありますが、中国製です。素麺って、中国や韓国、それにベトナムやタイでも一般的に食べられているんですってネ。

食べ方はお国柄が出て、韓国は肉や魚などとコチュジャン炒め、ベトナムは牛肉の炒めものと生野菜をのせたニョクマム和え、中国は坦々麺や汁麺、タイはグリーンカレーをつけたりするのだそうです。

今回買った中国製は、ひやむぎほどにも太いのに袋を開けて気づきました。

韓国製もまた、「揖保の糸」などと比べると太目で、日本製のようにさらっぱらっと口中でほどけるのではなく、心なしかむっちりしています。

コチュジャンや坦々麺のみそに絡みやすいようにできている感じ。

とはいえ、やはりこれもアジア食材店で買った「ミツカン追い鰹つゆ・濃縮2倍」を希釈したつゆにつけても十分おいしいです。

薬味は、台所常備の乾燥エシャロット・・

・・エート、白髪そうめんを茹でながらつらつら考えていたんでした。何につらつらしていたかというと、「白髪」。そうめんはなぜ「白髪」を持ち出すんだか。

「白くて細いからでしょ」
と、おっしゃりたいでしょうが、じゃあ聞きますけど、「白髪(しらが)」と言われて、(おいしそうだな)と思います?

ワタシなど、我が頭の白髪のことはなるたけ隠してすませたい。

カラーリングして、それも、「染めましたーッ」というあからさまな黒々でなく、もっとこう自然な色合いで、
アーラ白髪なんてちっとも目立たないでしょ(ホントは白髪イッパイなんだけどサ)、
という顔を、しゃあしゃあとしていたい。

それだというのに、そうめんに限って「白髪」「白髪」といいつのる。

イカスミを折りこんだ黒髪そうめんなんて、あるんでしょうか・・

・・・と、冗談半分で検索してみたら、なんと、ちゃんとあるそうです。

「黒髪」にしてもねえ・・

ワタシが言いたいのはですね、食べ物に「髪」を持ち出すのはいかがなものか、という点なんですね。

だって、みなさんが台所で作ったひと皿に、ふとした拍子で髪の毛がほんの一本ついうっかり落ちてごらんなさい。

「髪・の・毛・が・入・っ・て・るぅーッ」
と、家族からもう毒でも盛ったかのごとく糾弾されます。

身体の部分を食べ物の名称にするのはしかし、エロチックではありますね。

パスタのトルテリーニの別名は、「ヴィーナスのおへそ」。昔、イタリアのある料理人が、美女が入浴しているのを覗き見してそのおへその美しさに瞠目し、トルテリーニの形を思いついたのだそうな。

映画「アマデウス」に登場する、ザルツブルグの銘菓は、「ヴィーナスの乳首」。マロンクリームをホワイトチョコでコーティングした白い半円の上に、いかにも舌をあてたくなるピンク色の突起がぽっちり・・

・・ということは、そうめんにも
「ヴィーナスの」
と、つけてみたらどうでしょう。

「ヴィーナスの白髪」。

でもやっぱり白髪といわれるとどうしても、所帯やつれがしてきやしませんか。


P1000337.JPG
小公園の八重桜もすこーしずつほころびはじめました。

前菜は、トマトとミニマカロニとツナのマヨ和えサラダ
主菜は、七面鳥ささ身のムニエル、チキンライス、いんげん塩茹で

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