立ち呑み日記・キャベツ百珍 [買い物]
めずらしいキャベツって、今流行ってるんでしょうかネ。
若者言葉でいうなら、
「今、キャベツがキテる」
ないしは、
「今、キャベツがヤバい」
「ちょ、マジで?」
と、せっかくですからキムタクさまに声をあげていただきましょうか。
ビストロスマップをなさっているキムタクさまなら今日におけるキャベツの動向をご把握に違いないとふみました。
いえね、ここのところマルシェに行くと、正確には、マルシェのなかでも野菜生産者じか売りの屋台を覗くと、
「なにこれ」
と、つい日本語で独り言が出ちゃうような、見たこともない野菜が並んでるんですヨ。
それらすべてキャベツだというんです。
フランスのふつうのキャベツは日本のと異なり、ボーリングの玉そっくりに丸くてずっしり重いです。
ホラよく縄のれんのお通しなんかに味噌を添えた生キャベツが出て来ますが、フランスのキャベツであれをやったら固くて噛みきれるもンじゃないです。
家庭では煮込み料理にします。
そのほかにも緑色の葉のちぢれたのや、ほろ苦くてサラダにすると美味しい紫キャベツなどが一般的。
ところが最近見かけたのなど、三角形にとんがってるんですヨ。
「白菜と見間違えたんじゃないの」
と、おっしゃりたいでしょうけど、目をこすってしかと見ました。
そして買って食べました。味はまったくのキャベツ。これ、イタリア発なんだそうです。
その隣りに並べられていたのは、深緑色で細長い葉が羊歯(しだ)みたいに八方に広がっていて、
「これもキャベツ」
と、言われた日には、にわかに信じられません。
これ、「トスカーナのキャベツ」といってやはりイタリア発なんだそうな。
「お金はいいからから食べてごらん」
と、屋台のマダムは、穴のあくほど見つめている客(ワタシです)に、気前よくオマケしてくれました。
生産者もめずらしがって栽培してみたはいいもののあまりに見慣れないところから売り上げがいまひとつ伸びず、持て余していたんじゃないでしょうか。
ここは販促に力を入れる時期、と、考えたのかもしれません。
トスカーナのキャベツは、日本では「カーボロネロ」または「黒キャベツ」と呼ばれ、数年前に上陸しているもよう。
お昼に即席ラーメンとともに煮込んでみたところ、味が濃くてちぢれた葉にスープがからんでとおってもヨロシかったです。
そこで、今度はちゃんとお金を払って買おうと勇んで行くと、
「悪いね、もうはけちゃった」
かわりにこれ、と、小ぶりの樅(もみ)の木みたいなのを指さすんですが、これまたキャベツというんですね。
こちらは、「オランダのキャベツ」だそう。
オランダでは枝みたいなこの葉っぱをざくざく切ってじゃがいもとともにスープで煮てざっとつぶしたひと皿が、国民的家庭料理だそうです。
「今ごろクリスマスツリーかい?」
と、抱きかかえてマルシェで買い物を続けていたら魚屋でもチーズ屋でもからかわれたので、エヘンとばかりキャベツだと説明したんですが、笑うばかりで誰ひとり信じませんでした。
オランダのキャベツは葉がかたく、火が通るのになかなか時間がかかりましたが、やはり味が濃くうっすら甘味もありました。
落し物のマフラーがかけてありました(標識のところに黒いニットの、ドシーロト写真でわかりづらいんですが、見えるかナ?)。
前菜は、トマトとさいの目エマンタールチーズのサラダ
主菜は、ミートソースと極太マカロニ(リガトーニ、と、いうそうです、マカロニがゴムホースなら土管の太さ)、いんげん塩茹で
若者言葉でいうなら、
「今、キャベツがキテる」
ないしは、
「今、キャベツがヤバい」
「ちょ、マジで?」
と、せっかくですからキムタクさまに声をあげていただきましょうか。
ビストロスマップをなさっているキムタクさまなら今日におけるキャベツの動向をご把握に違いないとふみました。
いえね、ここのところマルシェに行くと、正確には、マルシェのなかでも野菜生産者じか売りの屋台を覗くと、
「なにこれ」
と、つい日本語で独り言が出ちゃうような、見たこともない野菜が並んでるんですヨ。
それらすべてキャベツだというんです。
フランスのふつうのキャベツは日本のと異なり、ボーリングの玉そっくりに丸くてずっしり重いです。
ホラよく縄のれんのお通しなんかに味噌を添えた生キャベツが出て来ますが、フランスのキャベツであれをやったら固くて噛みきれるもンじゃないです。
家庭では煮込み料理にします。
そのほかにも緑色の葉のちぢれたのや、ほろ苦くてサラダにすると美味しい紫キャベツなどが一般的。
ところが最近見かけたのなど、三角形にとんがってるんですヨ。
「白菜と見間違えたんじゃないの」
と、おっしゃりたいでしょうけど、目をこすってしかと見ました。
そして買って食べました。味はまったくのキャベツ。これ、イタリア発なんだそうです。
その隣りに並べられていたのは、深緑色で細長い葉が羊歯(しだ)みたいに八方に広がっていて、
「これもキャベツ」
と、言われた日には、にわかに信じられません。
これ、「トスカーナのキャベツ」といってやはりイタリア発なんだそうな。
「お金はいいからから食べてごらん」
と、屋台のマダムは、穴のあくほど見つめている客(ワタシです)に、気前よくオマケしてくれました。
生産者もめずらしがって栽培してみたはいいもののあまりに見慣れないところから売り上げがいまひとつ伸びず、持て余していたんじゃないでしょうか。
ここは販促に力を入れる時期、と、考えたのかもしれません。
トスカーナのキャベツは、日本では「カーボロネロ」または「黒キャベツ」と呼ばれ、数年前に上陸しているもよう。
お昼に即席ラーメンとともに煮込んでみたところ、味が濃くてちぢれた葉にスープがからんでとおってもヨロシかったです。
そこで、今度はちゃんとお金を払って買おうと勇んで行くと、
「悪いね、もうはけちゃった」
かわりにこれ、と、小ぶりの樅(もみ)の木みたいなのを指さすんですが、これまたキャベツというんですね。
こちらは、「オランダのキャベツ」だそう。
オランダでは枝みたいなこの葉っぱをざくざく切ってじゃがいもとともにスープで煮てざっとつぶしたひと皿が、国民的家庭料理だそうです。
「今ごろクリスマスツリーかい?」
と、抱きかかえてマルシェで買い物を続けていたら魚屋でもチーズ屋でもからかわれたので、エヘンとばかりキャベツだと説明したんですが、笑うばかりで誰ひとり信じませんでした。
オランダのキャベツは葉がかたく、火が通るのになかなか時間がかかりましたが、やはり味が濃くうっすら甘味もありました。
落し物のマフラーがかけてありました(標識のところに黒いニットの、ドシーロト写真でわかりづらいんですが、見えるかナ?)。
前菜は、トマトとさいの目エマンタールチーズのサラダ
主菜は、ミートソースと極太マカロニ(リガトーニ、と、いうそうです、マカロニがゴムホースなら土管の太さ)、いんげん塩茹で
2016-03-19 07:02
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名著「豆腐百珍」の、キャベツ版と言ったところでしょうか。
タイトルのつけ方が秀逸です!
by 式守錦太夫 (2016-03-19 23:54)
キャベツもいろいろですからネ。
by ぐちぐち (2016-03-21 08:04)