立ち呑み日記・チェスの大会 [ワルガキ]

観戦席の上方の見づらい席へ移動して、やれやれ。

ただ今パリの北はずれにある体育館で、11歳のムスコがお稽古に通っているチェスの全国大会パリ地区選抜大会を眺めているところです。

いやはや今朝はたいへんでした、あろうことか今日のことをすーっかり忘れてグースカ寝入っていた。

ブルルル・・と、電話が鳴り、(日曜の朝っぱらからもゥ・・)
と、不機嫌丸出しで受話器をとると、
「5分で着くから家の前で待っててネ!」
と、ムスコの大親友マチスくんのオカーサン。

うッそーっ、と、飛び起きてムスコも起こし、大車輪で歯を磨いてとにもかくにも飛び出しました。

大親友どうしは毎週チェスのお稽古に通っていて、本日はその力試し、マチスくんのオカーサンの車でともに行く算段になっていたんです。

朝ごはん、どころか水さえ飲ませる暇なく出発。

幸い、マチスくんのオカーサンがおやつのチョコビスケットをわけてくれたので、会場につくなりぽりぽりやります。

体育館にはずらーっと長テーブルが並び、級ごとにグループができています。11歳のふたりは4級あるなかで下から3番目、年齢相応です。

本日は7局対戦し、1局勝ったら1点、引き分けで0.5点もらえ、つごう4点獲得できれば地方大会に進出できるしくみ。

点数の同じどうしが対戦していくんだそうです。

こちらのオカーサン(ワタシです)はいったん会場をとび出して食べ物飲み物を買いに走り、戻ってみるとマチスくんのオカーサンがかぶりつきの特等席をみごとゲットしていました。

ここで見守るなか開戦となったんですが、観戦席はどんな観戦だってここまでざわざわしないだろうというまでにざわざわし、目の前をひっきりなしに大人が通り、ちびすけが走る、それらの足につま先を踏まれる。背後もまたひっきりなしに大人が通りちびすけが走る、それらの足に背中を蹴られる。

マ、スポーツみたいな「見せ場」がないですしね。

だいいち双眼鏡で我が子を探し出し、その表情をかたずをのんで凝視しながら一喜一憂する、なんてことした日には身が持ちません。そこで、かぶりつきを放棄し、なるたけ人が来たがらない席へと移ったわけです。

第1局、寝起きのムスコは実に幸運なことに対戦相手が来なかったため、不戦勝となりました。

「インフルエンザだわね、来られなかった子はおそらく」
と、マチスくんのオカーサン。

家に残っているマチスくんの妹が昨日からそうで、マチスくんのオトーサンにもまたうつり、目下発熱をおして娘の看病をしているありさまだそうです。

遠目でも我が子はわかり、勝てばぴょんぴょん跳ねて本部へ報告に行き、負ければノロノロおっくうそうに席をたつ。

ムスコは不戦勝のおかげか4点獲得して地方大会へすすめることとなり、マチスくんも3点と善戦しました。

今大会には彗星のごとくあらわれた在仏日本人の天才少年がいて、6歳かそこらで年齢よりはるか上級クラスで楽々全勝、全仏チャンピオン候補だそうです。

地方大会は2月の学期休み中なので、家族でスキー旅行に行くことになっているマチスくんのオカーサンは、むしろ胸をなでおろしてました。


P1000263.JPG
信号を待ちながらパチリ。夕方の買い物に行くところです。

前菜は、トマトとツナのサラダ、チコリのサラダ
主菜は、カレーライス、いんげん塩茹で

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