立ち呑み日記・焼きマシュマロ [おやつ]

焼きマシュマロが
「食べたい、食べたい、食べたい」
と、13歳のムスメが学校から帰って来るなり目の色かえてスーパーに走り、戸棚に頭つっこんで卓上グリルを引っ張り出しました。

竹串にマシュマロを刺して、卓上であぶりながら食べようという算段です。

日本でもキャンプの焚火や野外バーベキューというと最後に竹串でマシュマロ焼くのが今や定番なんですってネ。

卓上グリルの金網が熱くなってきたところで、竹串に白くむっちりしたところを刺して火すれすれまで近づけます。

金網にじかに乗せると融けてくっつくのみ、ということは試さずとも推測できました。

遠火でゆっくりかざしていると、いつしか表面がこんがりキツネ色になってくるので、やけどに気をつけて、ぱくり。

当初のむっちりふわふわがウソのように表面カリカリ、中が生クリームのごとくとろーり、バニラの芳香が思いがけないほど強くたちます。

「おいひーい」
と、ムスメはハフハフしながら、すかさず次のマシュマロを竹串に刺し、グリルにかざしています。片手で竹串をあやつりつつも、もう片手でiPADを操作してミュージックビデオをのーんびり鑑賞。

シヤワセとはこういうことなり・・
とばかりハフハフ続けるムスメを眺めながら、日本人のオカーサン(ワタシです)は悔恨しきりになりましたね。

ワタシらが子どもの頃だってマシュマロはちゃんとあったのに、なぜ、なぜッ、焼いて食べようと思いつかなかったのか。焼いて食べる装置は今よりずーっと身近にととのってたにもかかわらず。

それがくやしい。

ムスメのように卓上グリルなぞわざわざ持ち出す必要もなく、石油ストーブが、あったじゃないですか。しゅんしゃんいっているヤカンを少々ずらしては、干しいもを、みかんを、お餅を、するめを、トーストを、焼きました。

ここになぜ、なぜッ、マシュマロは加わらなかったのか。なにもヤカンをずらす必要もなく、竹串に刺したところをストーブに近づけるだけで、よかったんです。

こうやってあぶってはハフハフ口に運びながら、「水戸黄門」やら「わんぱくフリッパー」やらの再放送にかぶりついたら、どんなによかったことか。

ムスメを見ていると、竹串をかざして焼けるまでの間がまたイイんですヨ。ゆーったりした時間が流れている。

あのころのワタシらのおやつというと、「サッポロポテト・バーベキュー味」やら「カール・のりしお味」やらの袋抱えてバリバリボリボリ、やめられないとまらないのせわしい、狂おしい状況に陥っていたものでした。

マシュマロも、時に買い置きがあったので、おやつにぱくぱくそのまま食べました。

マシュマロ好き? と、聞かれれば、
「別に。嫌いでもないけど」
としか思えませんでしたが。

ドリフでカトちゃんあたりがお供えの三方に積み重なったひと口まんじゅうを立て続けにぱくぱく一気に平らげる、なんていうコントにアハハと笑った後、
「あれはでもあんこの入った本物ではないと思う」
と、画面のこっち側であげつらうのが、マシュマロでした。


P1000221.JPG
日暮れて花屋の前を通りかかったら、♪オンリィワーン・・と、脳内音楽が響きました。

前菜は、ニンジン千切りサラダ
主菜は、鶏ロースト(の残り)、ねじりマカロニのトマトソース、モロッコいんげん塩茹で、グリーンサラダ
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