立ち呑み日記・どっちが好き [おとしごろ]
ヴァイキングとサムライではどっちが強い?」
と、晩ごはんの時、10歳のムスコが言い出しました。
ヴァイキングは北欧の海賊、
サムライは言わずと知れた日本の武士。
どっち? と聞かれたって判断の基準がまるでないじゃないの。
村上水軍、って、そういやいたナ、と、日本人のオカーサン(ワタシです)は大河ドラマあたりを思い出しました。
瀬戸内の村上水軍と北欧のヴァイキングが合戦したらどっちに軍配が上がるんでしょうか。
ムスコによると、キリスト教が席巻していた中世のヨーロッパ、ヴァイキングたちは自分らの習慣ではないキリスト教の祝祭日を熟知し、人々が祭礼に沸いているところを狙い打ちして一網打尽に略奪を繰り返したスゴ腕、なんだそうな。
にしても、ムスコったらなんでまたそんなこと知ってるんだか。
「エヘヘ」
と、あいまいに笑う当の本人。
サムライといえば腰にカタナと広く知られているが、ナギナタなる武器もまた使いこなしていた(ムスコ談)。
ナギナタというのは野球のバットの先に刃がつき、サムライの中でも寺の護衛専門が使っていた武器で、刃で切りつけ、ひっくり返してバットで殴ったりもする(ムスコ談続く)。
武蔵坊弁慶のように薙刀(なぎなた)使いの僧兵はまあ確かにいたでしょうが、野球バットというのはどうでしょうか。
ムスコによると、ヴァイキングとサムライが一対一で戦ったあかつきには、カタナとナギナタ両武器使いからサムライがみごと勝利をおさめることになるんだそうです。
「ただしサムライには弱点がある」
と、ムスコ。
「サムライになるにはサムライの子に生まれないとならない」
かりにここに武器づかいが天才的なフランス人少年がいたとして、この子はサムライにはなれないわけですね。
実力あるものを外からとりこめないとは、
「サムライ軍勢は先細って終わるよ」
そりゃマ、言われてみりゃそうだ・・
・・と、うなずきかけてわれに返りましたが、武士の時代といったらはるか昔、今の日本に当てはまる状況ではありません。
「じゃ、ニンジャと古代ギリシャの重装歩兵とではどっちが強い?」
ギリシャの真っ青な空と海と真っ白な家並みのなかに身を置くハメになった黒ずくめの忍者、とこう想像するだに、忍者がかわいそうになってきました。
空気の乾燥した地中海式気候のなか、オリーブオイルやら羊乳チーズやら口に合わないものばッかりが兵糧という厳しい境遇で、背中に背負った刀を、手裏剣を、すいとんの術を、繰り出さないとならない。
まして相手は鉄製の鎧兜に盾で身を護(まも)っているんです。知恵や俊敏さだけではどうにもならないのではないでしようか。
「その通り、ニンジャが負けるんだよ」
だからそういうお話をどこかで見たの? と、問えばまたしても、
「エヘヘ」
後でこっそり検索してみたら、氷解しました。
「デッドリスト戦士」という、Youtubeで見られるアメリカの番組で、歴史上のあり得ない二者が対決します。
なかなかに暴力的、なるほどムスコがこれ見てると知れたら叱られるだろうと口をにごしたのもわかります。
男子というのは実にまったく、こういうのに目がないですナ。
「
欄干にくくりつける錠前は「そろそろ流行の終焉」といわれながらずうっとこれです。
前菜は、トマトサラダ
主菜は、仔羊腿肉ソテー、クスクスでハヤシライス、いんげん塩茹で
と、晩ごはんの時、10歳のムスコが言い出しました。
ヴァイキングは北欧の海賊、
サムライは言わずと知れた日本の武士。
どっち? と聞かれたって判断の基準がまるでないじゃないの。
村上水軍、って、そういやいたナ、と、日本人のオカーサン(ワタシです)は大河ドラマあたりを思い出しました。
瀬戸内の村上水軍と北欧のヴァイキングが合戦したらどっちに軍配が上がるんでしょうか。
ムスコによると、キリスト教が席巻していた中世のヨーロッパ、ヴァイキングたちは自分らの習慣ではないキリスト教の祝祭日を熟知し、人々が祭礼に沸いているところを狙い打ちして一網打尽に略奪を繰り返したスゴ腕、なんだそうな。
にしても、ムスコったらなんでまたそんなこと知ってるんだか。
「エヘヘ」
と、あいまいに笑う当の本人。
サムライといえば腰にカタナと広く知られているが、ナギナタなる武器もまた使いこなしていた(ムスコ談)。
ナギナタというのは野球のバットの先に刃がつき、サムライの中でも寺の護衛専門が使っていた武器で、刃で切りつけ、ひっくり返してバットで殴ったりもする(ムスコ談続く)。
武蔵坊弁慶のように薙刀(なぎなた)使いの僧兵はまあ確かにいたでしょうが、野球バットというのはどうでしょうか。
ムスコによると、ヴァイキングとサムライが一対一で戦ったあかつきには、カタナとナギナタ両武器使いからサムライがみごと勝利をおさめることになるんだそうです。
「ただしサムライには弱点がある」
と、ムスコ。
「サムライになるにはサムライの子に生まれないとならない」
かりにここに武器づかいが天才的なフランス人少年がいたとして、この子はサムライにはなれないわけですね。
実力あるものを外からとりこめないとは、
「サムライ軍勢は先細って終わるよ」
そりゃマ、言われてみりゃそうだ・・
・・と、うなずきかけてわれに返りましたが、武士の時代といったらはるか昔、今の日本に当てはまる状況ではありません。
「じゃ、ニンジャと古代ギリシャの重装歩兵とではどっちが強い?」
ギリシャの真っ青な空と海と真っ白な家並みのなかに身を置くハメになった黒ずくめの忍者、とこう想像するだに、忍者がかわいそうになってきました。
空気の乾燥した地中海式気候のなか、オリーブオイルやら羊乳チーズやら口に合わないものばッかりが兵糧という厳しい境遇で、背中に背負った刀を、手裏剣を、すいとんの術を、繰り出さないとならない。
まして相手は鉄製の鎧兜に盾で身を護(まも)っているんです。知恵や俊敏さだけではどうにもならないのではないでしようか。
「その通り、ニンジャが負けるんだよ」
だからそういうお話をどこかで見たの? と、問えばまたしても、
「エヘヘ」
後でこっそり検索してみたら、氷解しました。
「デッドリスト戦士」という、Youtubeで見られるアメリカの番組で、歴史上のあり得ない二者が対決します。
なかなかに暴力的、なるほどムスコがこれ見てると知れたら叱られるだろうと口をにごしたのもわかります。
男子というのは実にまったく、こういうのに目がないですナ。
「
欄干にくくりつける錠前は「そろそろ流行の終焉」といわれながらずうっとこれです。
前菜は、トマトサラダ
主菜は、仔羊腿肉ソテー、クスクスでハヤシライス、いんげん塩茹で
2015-04-18 07:57
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