立ち呑み日記・友だちと映画 [おとしごろ]

「映画は、友だちと行きたい」
と、12歳のムスメ。

ただ今学期休み真っ最中で、ワルガキ二匹連れて映画にでも行きましょうか、と、提案したらこのひと言です。

どうぞお行きなさいナ、そしたらこっちは二人で行くわネ、と、10歳のムスコを見やったところで
「ダメッ、来ないで」
と、目を剥くムスメ。「ついて来ないでッ」

それは心配に及ばぬこと。ムスメが観たいのは「キングスマン」で、ムスコは「スポンジボブ」ですからね。

それにしてもムスメの勢いに押されるうちに初めて友だちと映画を観に行った日のこと、思い出しちゃいました。

みなさんは何をご覧になりました?

ワタシは、14歳で「フィーリングラブ」でした(あれ待てよ『ボーイズ・ボーイズ』だったっけかナ)・・

・・「フィーリングラブ」でハナシをすすめたいと思います。この映画、主題歌のヒットとあいまって大人気でしたよネ。

ワタシの通っていた厳格な女子校ではどういう風の吹き回しか、この映画の
「割引券がありますので希望する生徒は申し出てください」
と、朝礼で生徒会長から校内放送があり、希望者は好きなだけもらえました。

どういう風もこういう風もなく、今思えば都内の中学高校に割引券を大量に配布するという販売促進だったのでありましょう。

販売戦略は大成功、クラスメートと誘い合って封切館の銀座みゆき座へ出かけました。

チケット売り場で割引券を晴れがましく差し出し自由席についてみると、他のクラスメートが7~8人で早々と列をなして座っている。

彼女らは今しがた終わった回を観たところで、
「すごく感動したからこのまま続けてまた観る」
とのことでした。

「フィーリングラブ」は、14歳の少年ディエゴが競泳に目覚めて頭角を表すうちに不治の病に侵されていることがわかり、若くして命の灯を落とすまでの爽やかな青春の日々・・とまあ、いやがおうでもワタシら14歳の心を打つ映画です。

なんといってもディエゴの恋愛模様に陶然となりました。自転車の二人乗りして、大人みたいに田園の別荘に二人だけで泊まって「C」までいっちゃう。

「ワタシたちと同じ14歳なのにねー」
「カルロ・ルーポってけっこう毛深いのねー」
と、エンドマークが出るや口々に言い合いました。

カルロ・ルーポはディエゴ役の若手俳優で、黒髪に眉が太くて濃い甘い顔立ち、クラスメートの大半がすかさずファンになりました。

うっとりしながら、映画の後は総勢10なん人にもふくれ上がったクラスメートと「シェーキーズ」へ。ピザを口に押し込み盛大にしゃべり、笑い、映画の「C」のシーンについておもに議論を重ねます。

「二千円あれば一日たっぷり遊べるね」
と、その時に一人が言ったのが鮮明な記憶にあるんですが、当時の東京ではうんとたまさかに友だちのお出かけというとだいたいそのくらいの出費だったように思います。

本日、ムスメは10ユーロ札(約1400円)一枚ポケットに突っこんで行き、14歳未満割引きのチケットとポップコーンとコーラも買い、おつりが来たようです。


PIC_0077.JPG
2月はキリスト教の行事からパン屋やお菓子屋にクレープが売られるんですが一枚が割り高なのでオカーサン(ワタシなどです)は断じて買いませんけど(家でつくるから)、オトーサンはふらっといっちゃうんですよねえ・・。

前菜は、トマトサラダ
主菜は、鶏肉とじゃがいも入りオムレツ、いんげん塩茹で



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