立ち呑み日記・シヤワセとは何か [追究]

朝10時半。

10歳のムスコがパジャマから着替えもせず足投げ出してwiiUにかじりついている。ゲームに打ち込んでいるようでいて、その実まーったりと無為な時を費やしている感じ。

シヤワセとはこういうことなり、という風情です。それもそのはず、本日は待ちに待った二週間の学期休みの始まりなんです。

しかしこれが丸々二週間、終日パジャマでゲームとなったらシヤワセの片鱗もなく怠惰、どころかネグレクトの部類に入って来ます。

シヤワセもこれでなかなかむずかしいです。

「ぼかァシヤワセだなァ」
と、有頂天の青年が昭和の時代はドラマやマンガに登場したものですが、やたらの有頂天は能天気ともとらえられました。

本日はみなさんとともに、シヤワセについて考えてみたい所存であります。

昨年のクリスマスイヴにフェイスブックで見かけた一枚の写真に、ワタシなどグッときましたね。何週間も前から予約したというケンタッキーのクリスマスボックス。

写真では買ったなりの状態でちんまりおさまってましたが、この箱を開けるとシヤワセがじーんわりあふれてくると確信しました。

これがフタが開いていてフライドチキンがのぞいていたら、ここまでシヤワセの気配は漂わなかったことでしょう。クリスマスだから鶏肉と右にならう凡庸にして俗物、そういった印象に終始した(と決めつける)。

みなさんの日々のシヤワセは何でしょうか。

ワタシはですね、うちはフランス家庭なので毎日欠かさずバゲットを買うんですが、パン屋で店頭のバゲットがすっかりはけ、ただ今焼き上がったばかりを粉まみれの職人さんが慌てて運んでくる時がままあるんですね。

焼き上がり直後のバゲットは外気に触れて
(カチカチカチカチカチ・・)
と、ごくごく小さな音の合奏になります。

これを聞きながら順番を待ち、「あちッ」というほどあつい焼きたてをにぎるシヤワセ。正確を期すると、この焼きたてを即座にちょこっと千切って口に入れるシヤワセ。

そのおいしいこと、外側パリッパリ、中の白いところなど熱がこもっていてハフハフしちゃうほど。

このままどんどん口に運びたいところですが、そこは堪(こら)えないことには家に着くころには家族の食べるぶんがなくなっちゃいます。

また、どんどんどんどん口に運んで道の真ん中でバゲット一本まるまる平らげちゃうオバサン、とこう考えてみれば、落魄(らくはく)、この言葉そのままであることは否めません。

ハナシはやや「あっちのほう」へ傾きますが・・

みうらじゅんさまのエッセイだったか、女性とホテルなりでいよいよ二人きりになり、まだシャワーも浴びていないなか本式に首尾を遂げるつもりは毛頭ないもののとりあえずベッドにもつれこむ歓び、というようなクダリがありました。

(ウンわかるわかる)
と、殿方連はこれをシヤワセに数えてしかるべきとお考えではないでしょうか。

でもですよ、この場合シャワーだシヤワセだとせせこましいこと言ってないでとにかくまっしぐらに二人の「幸せ(ないしは幸せの絶頂)」へと突き進んでいくのが熱情というものではありますまいか。


PIC_0061.JPG
そういえばバレンタインデーでした。

前菜は、クマト(赤黒いトマト)と千切りパセリのサラダ
主菜は、鶏ロースト、じゃがいもロースト、パプリカのグリルとブロッコリー塩茹で

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