立ち呑み日記・カレーへの道 [晩ごはん]

「オカーサンのカレーが食べたい食べーたい」
と、晩ごはんのしたくにとりかかっていると課外授業の球技から帰ってきた9歳のムスコが身をよじって言い出しました。

あらまァうちのコったら、願い叶えてやりたいワァ・・

うちは冷蔵庫に残りものがたまると右から左にカレーになります。

が、本日はそこまでの残り物が冷蔵庫に備蓄できていなかった。だいいちカレールウの買い置きがありません。

カレールウはアジア食材店に行けば、日本と同じ品ぞろえとはいきませんが、それに値段もややつり上がることは否めませんが、難なく手に入れることができます。

実を言うとカレールウは切らしていても、ハヤシルウが半分残っていたんです。これを流用すれば、チョチョイのチョイでカレーに転用することができます

が、そんなことしちゃっていいものなんだか。

日本でカレールウを切らしていると気づいたなら、
「裏のコンビニに行って来るワ」
と、ツッカケでひとッ走りすれば難なく事は済みます。

が(今日は「が、」が多いナ)、世界の他の街と比べてパリは日本食素材に恵まれてはいますが、それにしても日本と同じようにはいきません。

アジア食材店は19時に明かりを落としし、時計を見ればそれからすでに半時間が過ぎています。

ハヤシルウとて状況は同じ。

ただ今冷蔵庫で冷えている片割れの「ハウス・バーモントハヤシ」は日本のスーパーだといくらくらいなのか、箱の中に2パック入りで4.3ユーロという値段でした(カレールウもそんな値段)。

ここのところ円安で1ユーロ156円までつり上がってますから、エート、ひと箱670円・・・

・・気になってハウスのHPで調べてみたら、希望小売価格180円(税別)、だそうです(・・くやし泣)。

これだけお財布を開いたハヤシルウの半身をですね、カレーに転用なとどいう贅沢といいますか蛮行に手を染めていいものなんでしょうか。

断じて許せぬとお財布をひらいたわが心の声が言い、
「マいいじゃないの賞味期限が早いうちに使ったほうが」
と、オカーサンとしての声がまた言う。

オカーサンの声に軍配を自ら上げました。

そうと決まれば冷蔵庫の多少の残り物をかき集め、残り肉に小さく包丁を入れ、ニンジン、根セロリなどありあわせの野菜を鍋底にうっすら残ったなりのカボチャポタージュに投入して水をジャーッと加え、煮込んで行きます。

具に火が通ったらハヤシルウを割り入れ、香りのやさしいハヤシソースが出来上がりました。

「ハヤシライスでもいい?」
「やだ」

頭と胃がいったんカレーライスを受け入れる態勢になったところでハヤシライスに路線変更するのは大人でもむずかしいです。

仕方ない、やはり当初の目的通り、ここからカレーへと転身させていくことにします。戸棚に残っていた賞味期限不明の「マドラスカレー」と「コロンボ」投入。「マドラスカレー」はインド風、「コロンボ」はスリランカ風の、カレー粉末です。

両者ともに日本のハヤシとタッグを組み、なかなかそれっぽいカレーになりました。


P1020814.JPG
クリスマスイルミネーションを撮ったつもりだつたんですが夕暮れ時の中途半端な時間でいまひとつネボケた光になっちゃいました。

前菜は、トマトとおろしグリュイエールチーズのサラダ
主菜は、鶏ロースト、じゃがいもとズッキーニのピューレ、いんげん塩茹で

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