立ち呑み日記・山へお散歩

「山へちょこっとお散歩に行きましょう」
と、ただ今オットの出張にくっついてスイスに来ているんですが、当地の知り合いに誘われました。

「ボクらも行く」
と、出張中の息抜きにフランス人らも手を挙げたので車二台に分乗し、ワタシら家族はフランス方の車に乗せていただきます。

スイスとフランスは隣接しここはフランス語圏ですが、万事几帳面なスイス人と万事おおざっぱなフランス人、とでもいうような違いが、あるといえばあるように思います。

以前、バーゼルというフランスと国境の隣接した町に行ったときなんですが・・

フランス側で安くてうまい晩ごはんを食べようということになり、市内から車で向かったんです。無人税関を通過するとフランスですが、スイス側の道には日本と同じく車線や路肩を示す白線がひかれているのに、税関を越えた途端、地面から白い線が消えました。

フランスは交通の激しいパリのロータリーにも車線はひかれておらず、
「自己チューのみが行きたい方角へ曲がれる」
という方針。

フランス人は国民総自己チューですからうまく行くんですヨ。

さて、几帳面なスイス人と大ざっぱなフランス人が前後して車で山道を進んで行くんですが、横を見れば例によってガードレールの無い崖っぷち。(前回の立ち呑み日記をご高覧ください)

視線を遠くにやりさえすれば万年雪の白い山々が雲の上に連なり、それはもう絶景なんですが。スイス陣営は当然のこととして、フランス方もまたわりあい平気にヘアピンカーブを上って行きます。

いよいよ舗装道がどんづまりとなり、車両通行止めを意味するとしか思えない大岩が道にゴロンと置かれているところ、スイス陣営はものともせず急な斜面に車輪を乗り上げて狭い砂利道へ平然と入りこんで行くんですね。

「車が入っていいものなのかしら」
と、心配になってハンドルをとっているフランス人に聞くと、
「だめってそこに書いてあるよ。見つかったら罰金らしい」

にもかかわらずフランス方もまた追随して突き進んでいきます。しかも白い目をこちらに向けているハイカーへ、窓から激励の言葉なんかをにこやかにかけている。

「メルシィ」
と、ハイカーもまた白い目を青い目に戻して笑顔でかえしている。

このあたり全般はスイス人もフランス人も同じく。こうなるにはスイスなりフランスなりに生まれ育たないと無理なんじゃないでしょうか。

日本人のオカーサン(ワタシです)からすれば法を犯して肩身が狭く、なにより幅の狭い砂利道のすぐ脇が谷底なんですから気が気でないなんてもンじゃありませんでした。

やがて先陣のスイス方が、ブレーキをかけそこねたら崖から真っさかさまという感じの狭い空間に平然と車を止め、フランス方もそれにならいました。

やれやれ、と、心からほっとして車から下りると、今まで気づきませんでしたが背後からスイスナンバーのワゴンカーが続いていて、スピードをあげて通り過ぎて行きました。

ここからの散歩コースは、せせらぎあり牧場ありと短い距離のなかに盛りだくさんでとおってもよかったです。


P1020585.JPG
そしてこうなりました。

前菜は、手長海老とグリーンサラダ
主菜は、仔牛肉ソテー、じゃがいもロースト


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