立ち呑み日記・朝市の魚屋 [買い物]

ウーさむ・・

ただ今朝市の魚屋で行列の尻尾をつかんだところ。いつもはワルガキを小学校へおくりがてら朝一番で買い物するんですが、今日は所用あって出遅れました。

すると、同じように出遅れた人たちがずららららっと魚屋に列をなしていた。

パリはここのところ急激に寒くなり、足早に歩いている間はまだいいものの、じっとしていると冷気がしんしんとあがってきます。

肉屋や八百屋やチーズ屋でも行列はするのに、魚屋で並ぶほど冷え込まないのは、どうしてなんだか・・・と、足踏みしてたら気づきましたが、魚屋という商いの都合上、ざくざくの氷で覆われている。

ウーさむ・・

魚屋は、お客さん一人一人になかなか時間がかかります。ハラワタをとったり、三枚におろしたり、やってもらうことがいろいろありますからね。

まして今、列の先頭にいる妙齢のマダムは手元のリストをにらみながら、舌平目なん枚、生鮭の切り身いくつ、帆立貝は貝から身をはずして・・と、細かく注文しておられる。

今宵はお客様があるんでしょうか。

この魚屋のカウンターには、行列の尻尾のほうに貝類がまず並んでいます。帆立貝、生牡蠣、ムール貝、浅蜊の大きさの赤貝みたいなスジが入った貝、などなど。

が、平日のことでうちはご馳走というわけでなし、本日はパス。

その次が、オランダ産ウナギの燻製や、ワカサギみたいな小魚の燻製やスモークサーモンや、魚卵とクリームを練ったタラマなど、珍味の一角。

冷凍庫でキンキンに凍らせたウオッカのおつまみにすると最高ですが、寒い時節柄、うちの本日の前菜は野菜スープなので、これもパス。

ここからが生魚で、まず高級魚の舌平目やら鮟鱇(あんこう)やら。

鮟鱇は90年代初頭までは時に魚屋の店先に吊るしてあったものですが、今流通しているのは頭や内臓は卸売市場に到着する前にとり去られ、下半身(でいいのかナ)のみ。

毎年夏休みに居候させてもらっている古い友人のフランソワーズは、滞在中に一度はこの下半身をぶつ切りの唐揚げにして食べさせてくれます。

身が締まってとおってもおいしいんですが、バカンスのご馳走におごるというわけでなし、お値段がちょっとあれです。

ご馳走は続いて一匹まんまの大きなスズキやら、切り身にしたサーモンやら。

サーモンはお刺身で食べられます。酢飯があれば手巻き寿司にもなりますが、本日はあいにく酢飯もなし。

行列は少しずつ進み、いよいよ大衆魚の一角へさしかかりました。おや、ニシンがある。

ニシンの塩焼きは小樽あたりの名物料理と、いつだったか旅番組で見たことがありました。が、テレビで観たニシンはお目目も銀色のお肌もピッカピカだったのに、目の前のそれは目のふちが真っ赤に充血してる。

仕方ない、毎度芸がないながら鯖(さば)三尾と、青魚が苦手のオトーサン(ワタシのオットです)に養殖マスを一尾、買うことにしました。


P1010637.JPG
今日はこれでしたよね。みなさまもお飲みになりましたか?

前菜は、野菜スープ
主菜は、鯖塩焼き、じゃがいものニンニクソテー、いんげん塩茹で、グリーンサラダ

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