立ち呑み日記・交換留学 [おとしごろ]

今回成田行きの飛行機で、日本人の高校生の一団といっしょになりました。

AFS、と、胸に大きく描かれたTシャツからすると、American Firld Serviceという交換留学から帰国する生徒さんたちのもよう。

みなさんも高校生の時、こういう交換留学に行く学友って、学年に一人くらいいませんでしたか。AFSはワタシらの時代から、選抜が厳しく優秀な成績でないと合格しない、と、評判でした。

夏休み前に出立し、ホームステイして現地の高校に一年間通い、留年するかたちで元いた学年に戻る。

ワタシのクラスにも、そうやって前年まで一学年上だった成績優秀の先輩がやってきてともに卒業し、同級生が一人、入れ違いに出立していきました。

それらはみなアメリカ行きだったので、フランス行きがあるとは知りませんでした。パリ住まいとしてはなかなかうれしいことです。

みなさん、一年間過ごした生活道具一式を抱え、大荷物なんてもンじゃありません。

パリ地方はこの日、日陰でも30度という気温でしたが、男子生徒のお一人など襟に毛皮のついたコートを羽織り、太うねのセーターを首に巻いています。

スーツケースに入りきらなかったんだナ。

肩からさげている手荷物には、ひとッつの例外もなくとてつもなく大きなぬいぐるみのマスコットがぶら下がっています。

が、そのぬいぐるみを抱きしめてきゃは♡、という雰囲気はみじんもなく、全員が全員肝が据わっている感じ。異郷にポツンをほうり込まれ、たくましくなられたんですネ。

お世話係のフランス人女性がフランス語で話しかけるのに、ちゃんとフランス語で答えている。たった一年間で、大したものです。

みなさん、フランスの各リセ(高校)に日本人一人というかたちで、通ったそう。

「最初はやばかったよね」「ウン、マジでやばかった」
と、機内で背後の席になった女の子お二人。

フランス語のフの字も習ったことないままいきなり現地校に通い出すんだそうです。

しかしそのお陰でかぜん力がつき、一人でどこへでも旅行できるようになり、フランス人らしく絶対に非を認めない級友と言い合いになっても、言い負かされるだけで終わらないまでになった。

高校生の元気って、すごいものです。

12時間のフライトの間、みなさん一睡もすることなく、ずーーーーーーっと、しゃべってる。

「日本の友だちは今みんなもう大学生だよ」
と、こちらがうとうとしたところへ聞こえて来ました。

「修学旅行に行きそびれちゃったなあ」
「一年間修学旅行だったもんじゃん」

帰国するのはうれしいかそうでないか、というのが、12時間の間の最大のテーマのようでした。
「一番うれしいのはオカーサンに会えること」

その生徒さんのオカーサンになりかわり、うとうとしながらこちらのオカーサン(ワタシです)がニンマリ。

背後の女子生徒さんは、高3のクラスに戻り、フランス語はいったんおいといて理系の受験勉強を始め、歯学部か薬学部を目指すそうです。


PIC_0429.JPG
実家で発掘された本にパスモを置いてみました。

前菜は、トマトとブロッコリーのサラダ、もずく酢
主菜は、すき焼き

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