立ち呑み日記・イワシ缶詰 [前菜]

「値段が高いのと中くらいの二種類買ってみた」
と、スーパーにおつかいをたのんだら、オット。

前菜のトマトサラダに合わせるのに
「オイルサーディン買ってきて」
と、たのんだんです。

オトーサンって、缶詰というと割にカンタンに、お財布の紐、ゆるめませんか。同じものでも、高いほうについ手がいっちゃう。

高いほうが
(うんとおいしいんじゃないかな)
と、期待がふくらむんでしょうか。

オカーサンだと決してそんなこと、しません。

値段をじーと見比べ、たいていはスーパーが独自に出している銘柄の、一番安いのを選りに選って、カゴにとります。

だって、しょせん缶詰ですゾ。中身はどれも似たり寄ったりです。

「イヤ断じてちがう」
と、うちのオトーサン(ワタシのオットです)。

値段が中くらいのオイルサーディンはヒマワリ油、高いほうはエクストラバージンオリーブ油、だったそう。これがどう違うのか、食べ比べしてみたいと言います。

そこでサラダボールの、ひと口大に切ったトマトに乾燥エシャロットをまぶしたところへ、二者まじらぬよう、油ごとびゃーっとあける。

世界で捕獲されるイワシの大半がオイルサーディンになっているんだそうですってネ。世界各地で缶詰になるわけですが、作り方は、どれも同じです。

頭と内臓をとり、イワシを、油でとろとろ「煮る」。

この、「油で煮る」ところが肝心で、油の温度が上がると揚げものになってしまうので、とにかく低温で、骨がモロモロになるまでゆーっくり火を通すのだそうです。

手作りしたことのある方のブログによると、高濃度の塩水にしばしつけた後水分をぬぐい、ハーブや鷹の爪などで香りを移した油で煮ること三、四十分。

どうです、うんと熱いうちに食べたい立派な主菜ではないですか。

缶詰もまた、フタを開けた缶ごと火にかけぐつぐつしてきたところへ七味をふる、という、いかにもおいしそうなおつまみを、聞いたことがあります。

が、残念、うちは全面的に電熱器なので、缶をじかにというのはなんだかどうもあぶなっかしくて、かなわぬ夢。

そこで、あいもかわらずトマトサラダのお相手です。

さて、トマトの上で無い頭を突き合わせた二者、一瞬どちらがどちらだかわからなくなりかけましたが、肌の黄色っぽいほうがエクストラバージンオリーブ油、と、目に焼き付けました。

ヒマワリ油の缶のほうが一尾少なく、むっちりが三尾。

デワデワイタダキマース、と、さっそくかぶりついてみると、エクストラバージンのほうが表面がややさらっとしている、ような気がするものの、味に大差なし。

ついでに言わせていただきますと、ワタシがいつも買っている一番安いのとも、そう変わらないです。

いずれにしても、口中で骨までモロモロくずれ、トマト汁の浸みた油をパンにつけて食べるのに、取り合いになりました。


PIC_0828.JPG
オソロシイことになりました。

前菜は、胡麻油と乾燥エシャロットとをふった赤カブサラダ
主菜は、骨付き仔牛肉ソテー、カレーライス、インゲン塩茹で


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式守錦太夫

本当にオソロシヤ~。
日本では販売できないかもしれません!
by 式守錦太夫 (2013-02-06 23:42) 

ぐちぐち

ホント、この色はありませんよね。
by ぐちぐち (2013-02-09 02:09) 

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