立ち呑み日記・ユーミン [おとしごろ]

「今日はこれで泣きますッ」
「ワタシも」「ボクも」
と、いう書き込みが、フェイスブックを開いたら、ずららららっと並んでました。

これ、とは、『日本の恋と、ユーミンと』という松任谷由実40周記念ベストアルバム。恋愛のテッパン45曲を収録、と、写真のCDの帯に、あります。

友人が、心優しい友からプレゼントされたのだそうで、CDジャケットの写真に続いて、何十人もが「いいね!」を押しています。

「どの曲が誰との思い出、みたいな(笑)」
とは、当の友人の書き込み。

わかるなァ、と、ワタシら世代ならみなさんウンウンなさることでしょう。

友人の友人である同世代の紳士は、
「今からこのCDのなかの『中央フリーウェイ』を懐かしく聞きながら、中央フリーウェイを行くところでーす」

と、ここで、あれ? と、思ったんですが・・

なにもわざわざベストアルバムを買わなくとも、戸棚にあるんじゃないの?

レコードを擦り切れるまで聴く、なんてよく言ったものですが、ワタシら世代は擦り切れる前にカセットテープにダビングしたものを、ウォークマンで、車のおデートで、さんッざんぱら聞いたはずです。おデート以外にも、「合宿」と称する小旅行にサークル仲間たちと車で出かける、なんて時にも。

清里のペンション村、などですね。

競馬場とビール工場が右に左に見えるところで「中央フリーウェイ」をかけ、言葉少なに聞きほれるわけです。

そうやってしょっちゅう聞いたカセットが手元にあるはずだと思うんですが、その後CDは買い直さなかったんでしょうか。

あるいは結婚や引っ越しで整理したのか。

恋愛の時代を過ぎたら、住宅ローンやら学資保険やらリストラの危機やらでユーミンどこじゃなかった、の、かも、しれません。

そこがサザンと違うところなんですよねえ・・

サザンは、結婚や引っ越しでも現役で生き延びた。CDが出ればCDを買い、その昔はホンダプレリュードあたりのコンパクトなクーペを乗り回していたのがワゴン車になった今日でも、カーオーディオに常備してあります。

それどころか、エンジンを入れるやいなや、桑田さんの声が大音量で響き渡るまでになっている。

それを苦々しく思っているオカーサン(ワタシら世代の元女のコです)が少なからずいる、という情報も、耳に入って来ています。

ったくオトーサンってば自分の趣味ばっかりなんだからッ。

桑田さんに罪はないとはよーく判っているものの、サザンが聞こえてくるとムカァーッと腹が立って来る、と、一人ならずから告白されたことさえ、あります。

そこいくとユーミンは久々に二人仲良く車の中で聞けるんじゃ、ないでしょうか。聞きながらおのおの、横にいる相手ではない若き日の恋のことなんか、ほのぼのと思い出す。

人ごみにながされたワタシを遠くで叱ってくれるはずのあなたも、学資保険と住宅ローンかかえてるんだろうなあ・・


PIC_0542.JPG
おともだちの田舎の家にご招待をうけ、お泊まりにいくところです。

前菜は、トマトサラダ
主菜は、ポトフ

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