立ち呑み日記・枝豆ぷちん [前菜]

アジア食材店の冷凍コーナーで、格安の枝豆を見つけました。450グラムも入って、なんと1.5ユーロ(約180円)。

イソイソと手に取り、ついでに、サッポロビール500ml缶1.8ユーロ(約200円)ナリもつごう二本とってホクホク帰宅し、急ぎ晩ごはんのしたくを始めます。

日本で枝豆の味をおぼえたワルガキ二匹も快哉の雄叫びをあげ、待ちきれないとばかり、湯気があがっているとろへいよいよ手がのびました。

・・・ウーム・・・

いえね、莢(さや)にまぶされた塩気も、唇に持って行ってぷちんとはじく感触も、ぜんぶ「枝豆」、なんですヨ。

しかし、なんと言いますか・・

麻雀を、みなさんなさるかどうか、ワタシは子どものころお正月におしえてもらって子どもルールで家族で遊んだものですが、大人になってから、一人足りないから、と、無理やり誘われて、加わったことがあるんです。

何十年ぶりかで牌にさわり、カンがもどったのか、たちまちにリーチをかけ、勇躍上がりました。

「・・・ウーム・・・」
と、その時我が牌を見た三人が、本日の枝豆を食べたような声を出した。
「ヤクになってないじゃないの・・」

まわりくどくなりましたが、この枝豆、そういう風味なんです。

すなわち、形状といい、唇にぷちんという感触といい、枝豆の体裁は為しながら、さながらヤクなしの子ども麻雀のごとく、本来のうまみが、まるっきり、ない。

これでも塩気には気をつけて茹でたんですがねえ・・

学生時代に、仲間の一人がカウンターバーでバイトしていて、彼の茹でる枝豆はうまい、と、いまだに語り草です。

プロ仕込みのそれは、大相撲の立ちあいのごとく、茹で湯にどっさり塩を投入する。

こうすることで、豆自体に塩味がつき、かつ、スイカに塩する要領で、素材の甘みが引き出せるのだそうです。

「ためしてガッテン」でも放映されたそうですが、4パーセントの塩を使うといいそう。1リットルの水に対して、40グラム、大さじ2杯もです。

このうち、最初のひとつかみで枝豆をモミモミしてしばらく置き、塩を洗い流さないよう、ぐらぐらしたお湯に残りの塩といっしょに投入する。

このとき、枝豆の前後を切っておくと味がしみやすく、よりおいしくなるそう。

以上を全部、忠実に実行した、わけではないんですが、それにしても枝豆独特の、むせかえるようなうまみが、針の先ほども、なかった。

確かに、枝豆ぷちんのしぐさは、たのしいものでは、あります。が、やはりしぐさだけでは、いかんともし難い。

おいしいものはすぐなくなる、と、いうのが世の常でありましょうが、この枝豆、ずいぶんと残り、ただ今冷蔵庫でめんめんと冷やされております。


PIC_4362.JPG
「くたびれた」と日本語学校の帰り、ややフテクサレました。

前菜は、トマトサラダ
主菜は、枝豆入りビーフカレーライス、グリーンサラダ

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